終わりかけ社会人の日記

終わりの始まり 戯言日記

大便奮闘記

今日は本屋に行った

 

 

面白い本があれば図書カードで買おうと思ったが、

いろんな本がありすぎて

どれを買うのが良いのか分からなくなり

メルカリで良くね?という気持ちになった

 

 

それにしても、

本屋特有の匂いとか

コーヒーの匂いというのは

俺も好きな匂いではあるけれども

 

 

なんか糞欲とでもいうのだろうか

排便欲というのが誘発される

 

 

本屋では外と比べて

冷房が効きすぎているということもあって

唐突にものすごく一本糞を召喚したい気分になった

 

 

その時は駅にある小さな書店にいたわけだが

そのすぐ近くにトイレがあったので

安心してトイレに到着することができた

 

 

しかし、トイレの中に入ってみると

一瞬でその安心が絶望へと変化した

 

 

大便のトイレのドアの前で

並んでいる男達がいたのだ

 

 

とても並べるほどのキャパを

俺は持ち合わせていなかった

 

 

ということで、この駅は広い方ではあるので

トイレは改札通らなくても後一つくらいあるだろうと

競歩並みのスピードで歩いて

他のトイレを探すことにした

 

 

トイレを我慢したことがあるやつなら

共感してくれると思うけど

限界が近い時は走れないよね

 

 

走ったら膀胱や肛門に

衝撃がくるわけだから、

その衝撃で門が突破されたらと思うと

どんなに限界でも走るという行為はNGである

 

 

やっとの思いでもう一つトイレを見つけた

しかし、さっきと同じ駅のトイレなので

こっちのトイレも並んでるんじゃね?

という不安はあったが

一筋の希望に縋り付くしかなかった

 

 

さっきより並んでいた

 

 

俺はもう終わりかと思った

どう考えても人間の数と

大便器の数がマッチしていない

私は激怒した

 

 

だが、人間はピンチになると

IQが飛躍的に向上する生き物である

 

 

駅を出て少し行ったところに

商業施設があることを思い出した

 

 

駅のトイレよりかはそっちの方が

トイレに並んでいないだろうと判断した

 

 

駅からショッピング施設まではすぐ行ける距離ではあるが

そこまでの距離が果てしなく続いているように感じた

 

 

道中、肛門に汗でヒタヒタなのを感じた

これは汗であって、

決して漏れているわけではないことは

ヒタヒタ具合で分かっていた

 

 

商業施設に入ってからは

トイレマークを必死に探した

幸にも簡単に見つかった

 

 

そのトイレマークに従い、

人並みをかき分けながら目的地を目指した

商業施設は祝日ということもありかなり混んでいた

 

 

もし、次のトイレでも並んでいた場合、

その暁には盛大に漏らしてやる覚悟はできていた

 

 

そしてやっとの思いで

アマゾンの奥地へ辿り着いた

 

 

3人並んでいた

 

 

ベルサイユの薔薇のキャラみたいに

白目を向いて絶望していたかもしれない

 

 

だが、俺は最後の賭けに出ることにした

 

 

トイレマークを追っかけていると

今いる1階のトイレの他に

地下一階のトイレの案内も見つけていた

 

 

1階と地下1階では

人通りで考えるとかなりの差がある

私は諦めない男である

意を決して地下1階のトイレに行くことにした

 

 

地下1階のトイレについた

もう門から茶色いお友達が

少しだけこんにちはしている状態だった

 

 

なんと、4件目にして初めて誰も並んでいなかった

だがしかし、2つある大便器のうちの2つとも埋まっていた

 

 

人が大便する平均時間は5分と聞いたことがある

だが、俺は俺に5分どころか3分以内の

余命判決を下した

 

 

両方のトイレに太鼓の達人並みの

ノックを繰り出そうと思っていたが、

片側のトイレの隙間から

影が大きく動いているのが見えた

 

 

影が大きく動いているということは

排便が終わり、立ち上がり、

ズボンを上げたり、手を洗ったりしているということだろう

 

 

だが、影が動いていたのにも関わらず

そいつはなかなか出てこなかった

まさかダンシング排便でもしているのか

勘弁してくれ

 

 

この時は普通にピンチすぎて、

1秒1秒が末長く感じていたんだと思う

 

 

ついにそいつが出てきた

 

 

出てきた瞬間、そのおっさんと入れ替わるようにして

大便器に駆け込んだ

 

 

1アクションで、

ズボンとパンツを下ろし、大便器にケツを下ろした

おそらく便座とケツが密着するよりも前に

門から茶色いモンスターが放出されていた

 

 

俺は自分との戦いに勝ったのである

そして、全ての選択が正しかったのだと思った

 

 

諦めて漏らすこともできた

だが、自分の勝利を信じ、

諦めることを諦めた

 

 

諦めない奴の前にしか

勝利は降り注がない

その言葉を強く理解する体験であった